人間思考の原型
血液型による性格判断をなぜしたがるのか。 分類という操作そのもの、そして種類の異なる分類どうしを関係づけるという操作そのものが人間知性の本質をなしているからだ。 (「レビー・ストロース・野生の思考・みすず書房・合田真人。哲学の歴史。中央公論社)
ニヒリズム
ニーチエは、彼のニヒリズムの認識ーーーそれは力への意志の形而上学から生じ、実質的にこの形而上学に帰属するーーーを、完結した連関においては、提示していない。 ある断片はこうのべる。「ニヒリズムとは何を意味するか?−−最上の諸価値が価値を喪失するということ。目標の欠如。なぜに対する答えが欠如しているのである。」 ニヒリズムは従来の最上価値が価値を喪失するという事象である。 (ニーチエV・マルチン・ハイデガー著・白水社・訳、解説・薗田宗人)
ニーチエ
「神を求める最後のドイツ哲学者」(フライブルグ大学総長就任就任講演「ドイツの大学の自己主張」でニーチエについてハイデガーが呼ぶ)ハイデガーにとってニーチェの問題は「最後の形而上学者」の問題、ヨーロッパ形而上学の問題、ヨーロッパ形而上学の全体を決定する問題として現れてくるのである。 「ニーチエの講義」全体について、ハイデガー自身はある別の箇所で、「それらの講義はニーチエの思惟を西洋形而上学の完成として、存在の歴史から把握することを課題としている」と要約している。ハイデガーの「ニーチエとの対決」は、まず新しい視点へ歩み出ることをもって始められ、どこまでも自ら「存在そのものの真理」を問う思惟の歩みを歩みつつなされる省察であって・・・・・ こうして私たちはハイデガーとともに、一挙に「そもそも形而上学の本質はなにか」という問いの前に立たされるわけである。 (ニーチエV・マルチン・ハイデガー著・白水社・訳、解説・薗田宗人)
人間
人間には、みずからの意思で成長しようとする力があります。この力は人間以外の動物には与えられていません。人間は成長するためにつくられています。 どんな人間にも天分が備わっていて、出番がくるのを待っています。 どんな人にとっても、いちばん大事なのは、自分の意思で行動することです。 あなたは、そうなりたいと願うとうりの人間に、本当になれるのです。 (「思い」と「実現」の法則・ウオレス・D・ワトルズ・イーストプレス社)
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