文芸辞典 (わ)
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笑い

笑いとは、人間が作るしかないもの。
「生きていく」そのものの中に、苦しみや悲しみなどが全部詰まっているのですが、「笑い」は入っていないのです。それは、一人ではできません。そして、人と関わってお互いに共有しないと意味がないもいのでもあります。
人間が言葉を持っている限り、その言葉で笑いを作っていくのが、一番人間らしい仕事だと僕は思うのです。
(井上ひさし。ふかいことをおもしろく・php研究所})

鷲巣繁男

わが母の鬢のほつれ毛なまめきて振りかへらざり夢に呼べども

詩人 横浜市生まれ 虚構の風土を生ききったひと
寺田 透)最後の詩集「行為の人」)

笑い声

菰蒲の深き処 地無きかと疑えば

忽ち人家の笑語の声有り

(北宋・秦観)

あたかも行きどまりのようにおもえる現在の向こうに、あきらめることなくたずねること。どんなときでも、たぶんそれのみ。
すべて君に宛てた手紙・長田弘・晶文社)
 

 
 
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