第1章 はじめに ファイルメーカプロとは
ファイルメーカプロは入門しやすいデータベースです。データーベース本体と入力、更新、訂正、検索、ソート、マクロ作成、文字列操作、レイアウト、レポート作成、印刷等のユーザインターフェースが用意されている。
表計算との違いを意識しながら解説します。表計算は一枚の巨大な電子的表で、マス目という入力枠があって、数値でも文字でも定義せずに入力できます。数字は数値として計算対象にてくれます。扱いやすいツールです。ただし作成プログラムがセルのなかに埋め込まれているのでわかりにくくなります。表自体が巨大なのでスピードに欠けます。
データーベースはレコードの集合です。レコードとは、データの一行になります。会員名簿で言えば、会員一人分のデータであり、会員番号・名前・電話番号等で構成します。このレコードの内容である会員番号等のことをフィールド(属性)と言います。項目・欄・カラムともいいます。 それぞれのフィールドには、フィールド名がつけられ、その性格が定義されます。このことをフ ィールドの定義といいます。会員名簿データベースでは、会員の番号、氏名、電話番号、住所等がデータの属性(項目、)等になります。属性にはタイプ(型)、サイズ、オプションの要素があります。これらを決定することを定義するといいます。
フィールド定義とは、
1.データのタイプ テキスト 数字 日付 時間 タイムスタンプ オブジェクト 計算 集計。このタイプの決定が定義の一つです。
2.データのサイズ、文字色等は書式設定で決めます。
3フィールドの定義はファイル>管理>データベースで定義します。
データベースソフトウエア
データベースは表計算より難しいと思われていますが、繰り返しの多い事務仕事には、データースが適しています。例えば、顧客管理、会員管理、生徒管理、商品管理、販売管理、出納帳、給与計算、相続税計算等に応用できます。
ソフトウエアとして、マイクロソフト社のアクセス等があります。アクセスはやや難しいといわれています。ただしマイクロソフト社の言語を使用して質的な内容うぇおを向上させることができます。ただしこれらの仕事はプロの領域になります。ファイルメーカプロは価格も比較的安く、ページ型ソフトウエアの時代から発展してきました。現在ファイルメーカープロ14になって、世界的に使用れています。その他大規模開発用にDB2、オラクル等が有名です。ただこれらのデータベースを扱うにはユーザインターフェースの部分はユーザーがコンピュータ言語で作成しなくてはなりません。専門家のいない小規模企業では開発が困難です。この教室ではファイルメ^カプロを採用しています。小規模企業・個人企業に最適なソフトウエアであり、習熟すればかなりの仕事ができます。
第2章 起動・保存・終了
1・起動する。
(1)デスクトップ下部のスタートボタンをクリックします。
(2)またはファイルメーカプロのアイコンをクリックします。
(3)ファイルを開くをクリックします・
(4)新規ファイルを作成タブをクリックします。
(5)新規作成の窓が現れるので、ファイルの保存先フォルダを決め、ファイル名を入力して作成」ボタンをクリックします。
(7)データベースの新規作成の窓が現れるので作成作業に入ります。
2・保存する。
(1)上部欄の「ファイル」をクリックします。
(2)名前をつけて保存するをクリックします。
(3)保存する場所を決めてからファイル名を入力します。
(4)保存をクリックします。
修正日時を入力して、usbとパソコン記憶装置の2か所に保存します。
3.終了する。
(1)閉じるをクリックします。
(2)画面が消えます。
第3章 名簿
名簿とは
ここで名簿は人に関する情報のかたまりです。
このファイルに名前をつけてみましょう。たとえば同好会会員名簿とします。これをファイル 名といいます。
会員の情報のうち必要なものを定義します。一般には、番号・名前・住所・電話番号・摘要 等となりましょう。 このようにある仕事を構想し、具体的なデータベースを構築して行くことを、データモデルの 作成と言います。
会員一人の情報は一行に書きます。これを「行」(レコード)といいます。 全会員の行を並べて見ます。縦に見た列、氏名・住所・電話番号・備考はそれぞれ個々の会員 共通の属性(プロパティ)です。これを「列」(カラム・フィールド)といいます。
相手先名簿というデーターベースは「行」と「列」で構成されたデータのかたまりです。
ここで新規ファイルを作る手順を説明しておきます。
1・ファイルの名前をつける。 2・フィールドを定義する。ファイル>管理>データベースタブ>定義に入る。 3・画面をデザインする。デザインモードで実行する。 4.新規データを入力する。プラウズモードで実行する。 5・6・検索、ソート、印刷の機能を使ってみる。 7・データを削除・訂正してみる。 8.ファイル、データを保存する。
次に実際に作成してみましょう。
まずファイルメーカープロを立ち上げます。 次に下記のマウス操作を行います。 第一段階 1.画面上部のファイル(F)をクリックします。 2.新ウインドが開きますので新規作成(N)をクリックします。 3.新規作成ウインドウが開きますので「ブランクデーターベース」にカーソルがある状態で 「OK」ボタンをクリックします。 4.また次の新規作成のウインドウが開きますのでファイル名(N}欄に「会員名簿」と 打 ち込み、作成(R)をクリックします。 5.データーベースの新規作成 会員名簿と上欄に書かれたウインドウが出現します。 6.フィールド名・データ型・サイズ・式/オプションと表示された枠があり、最初の行の 左で プロンプトしています。 第二段階 このよう指示する手順どおりに進むと実際のデーターベースの定義する段 階にきたわけです。
閑話休題
このデーターベースソフトのファイルメーカプロについて脱excelfailemakerで作るデータベースの著者矢沢司 松山茂氏は次のようにのべています。 ファイルメーカプロを薦める理由 ファイルメーカープロ社はアッルプル社の子会社である。 中小企業や大企業の基幹システムの代わりに一部署で利用されている。 取り扱いやすいことが最大の特徴です。ワープロ感覚で作成し、あとから機能を追加できる・ 計算式の利用、複数データの関連付け、書きやすいスクリプト、機能を後から追加しやすい、 ipad、webから利用可能、グループで共有できる。 修正やメンテナンスが簡単にできます。 データベースの知識が無くても、実践を通して使えるようになります。 出来上がった同好会名簿はつぎのようなものになります。 この名簿を使用して、データの入力、削除、更新を行います。 また検索、ソート、印刷、レポート作成等の仕事に利用します。
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