おひとりさまの老後上野千鶴子著 竃@研刊 2007/07/12
長生きすればするほど、シングルが増えてくる。ひとりで暮らす老後怖がるかわりに、ひとりが基本、の暮らしに向きあお 目次より 第1章 ようこそシングルライフへ 21世紀はばあさんの世紀 「後家楽」 ゴキブリのように身を寄せ合って暮らすことを「さびしくない」とカンちがいする 第2章 どこでどう暮らすか 家があるのに家に帰れないお年寄りがいるのはなぜか、家族がいるからだ 「家に帰りたい」という希望と「家族といっしょに暮らしたい」という希望をとりちがえるな ヴアージニア ウルフは「私ひとりの部屋」で、女が自立するための条件は、年に500ポンドの収入と「私ひとりの部屋」が絶対に必要だと書いた。 生きていれば必ず危険はある。 第3章 だれとどうつきあうか 大切な友人のネットワーク 友人にはメンテナスがいる キモチのよい相手とキモチのよい時間を過ごしたい ベットメイトよりテーブルメイト 「何が一番大切ですか?」「笑う晩飯」 第4章 お金はどうするか 手厚い介護はカネでは買えない 「カネで買えるもの」は実は限られている。 食事つきなら、上げ膳据え膳 第5章 どんな介護が受けられるか 介護されることを勇気をもって受け入れる ピン・ピン・コロリ主義はファッシズム 自宅を病室に 高齢者が死を迎えるまでに寝たきり状態で過ごす期間の平均8.5ケ月。 カネとサービスのクオリティが連動しない 第6章 どんな風に「終わる」か 教育という「未来への投資」の値打ちがよくわかる 死んで行くのはとことん孤独な行為でだれにも代わってもらえない 友人のネットワークがなければ安心しておひとりさまをやっていられない 「死はいつ襲ってくるかわからない。このためにあまりにも妥協して、自分自身のない集団のなかの人として人生を終わらせないように日ごろから孤独を大切にして生きたいおのです」 小島原将直 東京都監察察医医務院 「はじめに」より 長生きすればするほど最後はひとりになる 「おわり」により なに、男はどうすればいいか、ですって? そんなこと、知ったこっちゃない。 せいぜい女に愛されるよう、かわいげのある男になることね。 以上 評言 軽やかな表現ですが、考えさせられます。
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