「効率性」より「公平性」が正しい用語だ 週間ダイヤモンド2007・09・15
「市場の効率性」とは”株式市場のような市場では、情報が瞬時に伝わり、正しく解釈されて株価に反映されるため、特定の市場参加者なり投資戦略なりが、市場平均よりも有利にリターンを稼ぐことは難しい”とする考え方だ。 はっきりいうが、投資家はプロを含めて、個々の銘柄の正しい株価などわかっっていない。市場で付く株価が持っているののは「その前後で売買できるから、それくらいの価値だろう」という程度の意味だ。実務家も学者(理論的には不都合かもしれない)も、そろそろ現実を認めてはどうか。 誰も正しい株価を知る突出して安定した能力を持っているわけではない。 正しい用語は、「効率性」ではなく「公平性」だろう。だからインサイダー取引の規制は大切なのだ。
ウイーク・フォームの効率性:テクニカル分析(いわゆるチヤート分析)が無効だというレベル。 セミストロング・フォームの「効率性」:ファンダメンタルズ分析(證券アナリストによる財務分など)も有効ではないというレベル。 ストロング・フォームの「効率性」:インサイダー情報も短時間で市場価格に反映するから有効ではないと考えるレベル。 業界の多数説:「ウイーク・フォーム」では効率的だけどセミストロング・フォームでは非効率だと思う」
〔要点のみ) |